【2019年度春休み語学研修体験記】マレーシア Global English Centre及びインターンシップ

留学先:Global English Centre(英語学校)及びインターンシップ(マレーシア)
期間:2020年2月(2週間)
所属:総合科学部

今回の留学は自分の価値観と可能性が広がっていくことを実感する経験の連続でした。マレーシアの学生と昼食を食べていたとき、手で突然食べ始めてとても驚きました。手で食べる理由は「単純に食べやすいから」という答えが返ってきて、自分たちの行儀や常識はこうも簡単に覆るのかと、自分の世界の狭さに気づきました。

サウジアラビア出身でヨーロッパを好まない学生がいました。理由はロンドンでも留学した経験があり、そのときイスラム教であるお母さんがロンドンのまちの男たちに唾を吐きかけられたり犬をけしかけられたりして、迫害を受けていたからだと語ってくれました。目の前にいる仲の良い彼がそんなことをされたと知ったとき、私まで怒りがこみ上げてきました。私たちは白人やヨーロッパの国々に先鋭的イメージとあこがれを無意識に持っているのではないか、彼にとってはひどい国だという側面をしらないままに。友人として身近になった彼の話だからこそ、私はそんなにも感情的に考え、今でも鮮明に覚えているのだと思います。

このように他国や多文化のなかで生きることで、自分の常識の変化や偏見に気づける毎日が、本当に新鮮で、学びたいことが尽きない滞在でした。
寮では毎日夜遅くまでみんなで話しました。歳も国も違う学生たちなのに、夕方や夜帰ってきて会うと家族のように心が落ち着きました。しかし、そんな関係にまでなれたのに、英語が思うように聞き取れない、話せないことで、もっと知りたいことも話したいこともあやふやに終わってしまう場面もあり、本当に悔しくて、心が苦しかったです。
もっと聞き取れて、自分のことや意見を述べられるレベルまで自分がなっていないことを悔やむと同時に、今後絶対にこんな思いはしたくないという、英語を学ぶ大きな動機と反省を得ました。

お気に入りだったコタキナバルの市街

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最後の夜にしてもらった送別会

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