留学体験記 2012

夏期短期海外語学研修 南イリノイ大学 CESL

アメリカでの経験 工学部機械工学科 橋爪環樹

私は貴重な夏休みの時に、アメリカに約一カ月滞在して、さまざまな貴重な体験をさせてもらった。

現地で私はホストファミリーの方達と一緒に生活していた。ホストファミリーの人達はとても優しく、キャンプやセントルイスや農場に連れってもらったりして、とても良かった。さらに、自分のホストファミリーの方は日本の文化の事をよく理解してくれており、米を用意してくれたり、日本語で挨拶などをしてくれたりもした。それに、互いの文化を教えあったりもした。また、住んでみるとわかるのが、日本とアメリカの文化の違いである。例えば、アメリカでは毎週日曜日に教会に行ってお祈りする。教会に行ってみると、自分の教会のイメージと違っていて、教会にギターやドラムがあり、教会で音楽を歌ったりしており、とても楽しそうに思えた。また、教会で涙を流している人がいたりして、自分自身とても驚き、どうして良いかわからなかったが、それも良い思い出であると思う。また、カーボンデールの気候は湿気が少なく、運動してもあまり汗をかかなくて、とても過ごしやすかった。

CESLでの英語の授業は、初めにTOEFLの試験を受けて、その点数によって、自分のレベルにあった英語の授業を受けるので、授業をとても受けやすかった。また、さまざまな国の人や年齢の違う人がクラスにはいて、一緒に昼御飯を食べたりして、さまざまな文化などを学ぶことができて、とても良かった。また、授業の初めのうちはクラスの人と英語を話していると、英語のスピーキング力がやはり弱いと、とても実感してしまうが、一カ月程滞在していると、だんだん慣れてきて、スピーキングの力が前よりは明らかについていると感じている。また、授業外でも、一緒にレクリエーションセンターでサッカーやテニスコートでテニスをしたりして、無料で楽しむ事ができて、とても良かったと思う。さらに、CESLでは、さまざまな催しがあり、セントルイスの旅行など、さまざまな催しを企画してくれており、自分自身参加したりすることによって、とても楽しむことができた。

アメリカに行ってみて、短い月日だったが、さまざまな事を学べた。日本で当たり前の事が、違う国では当たり前ではなく、戸惑いを感じながらも、それらの事に気づき、慣れていく大切さを学べた。さらに、さまざまな壁にぶち当たったり、たくさんの失敗をしてきたりして、さまざまな経験をすることができて、一回り成長したように思えるし、グローバルな視点で見ることができるようになったと思う。英語を勉強してきたつもりであったが、今回の留学では、ホームステイなど、日頃経験できない事を経験することができ、日本では経験できない事を学べた。それらの経験は、自分の思い出であるし、成長の糧となるものであり、アメリカに行ってみて良かった。

 ホストファミリーとの写真

 CESLのクラスメートとの写真

 教会の友人とハイキング

夏季短期海外語学研修を終えて 総合科学部 山本真弓

私は8月18日から9月16日まで、アメリカのイリノイ州にあるSouthern Illinois University(SIU)へ語学研修に行ってきました。海外で長期間の滞在は初めての経験で、渡航前は期待よりも不安の方が大きかったのですが、いざ生活を始めると毎日が新鮮で素晴らしい体験が数多く出来ました。

私を迎え入れてくださったホストファミリーは、奇跡的にも5年前に私の姉を受け入れてくださった方々でした。穏やかで常に親切にしてくれたBruceと私たちが過ごしやすいように細やかに気遣ってくれたMary。そして、口ではよくないことばかり言うけれど本当は優しいAnna。彼女はとても早口で喋るので、最初は全く聞きとれなかったし、もちろん返事も返せませんでしたが、彼女のおかげで私のリスニング能力は確実にアップしたと思っています。

私の通った学校はCenter for English as Second Language(CESL)という、SIU内にある施設です。TOEFLテストによって6つのレベルに振り分けられ、それぞれのレベルに合った授業を展開しています。授業は1日平均5時間程度で、比較的時間に余裕のある生活が送れました。CESLにはかなり多くの学生がいますが、その中でも圧倒的に多いのがサウジアラビア人です。わたしのクラスは10人で、そのうち8人がサウジアラビア人でした。日本人がカタカナ英語を喋るように、彼らもアラビア英語を喋ります。同じ英語なのに、それぞれの国によって発音に特徴があるのはおもしろかったですが、当然お互いに言っていることは分からないので、コミュニケーションを取るのは難しかったです。

当たり前ですが、授業はすべて英語なので最初はついていくのに必死でした。懸命に耳を澄ましても何を言っているのか分からない、当てられても何も答えられない、宿題は何をすればいいのか分からない。クラスメイトに尋ねても、彼らの英語はもっと分からない。1週目はずっとこんな感じで苦労しました。だから、授業に慣れて先生やクラスメイトの冗談に笑えるようになったときは嬉しかったです。

学校では友だちがいっぱいできました。私はSIUに通うアメリカ人の友だちと多くの時間を過ごしました。学校が終わるとstudent centerの中にあるボーリング場で遊んだり、彼らは日本語を勉強している学生だったので、お互いに教え合って一緒に勉強したりしました。夜ご飯を食べに行ったり、クラブへ遊びに出掛けたりしたのもかなり楽しくて良い思い出です。一緒に過ごせた時間は短くても、大切な存在になりました。彼らとはずっと連絡を取り続けたいと思います。

毎週日曜日にはchurchへ行きました。私の想像していた教会とは全く違っていて、とても新鮮でした。私は40分程度の牧師さんのお話が終わってから、バンドの演奏をバックにみんなで歌を歌う時間が大好きでした。churchはクリスチャンにとってひとつのコミュニティです。近所付き合いよりも、同じchurchに通う人同士の結びつきを重視しているように思いました。

異国の地で生活するのは簡単なことではありません。しかし、それ以上に自分の知らない世界を見られることは魅力的で、幸せを感じました。1ヶ月とはいえ、病気も怪我もなく過ごせたのは、ホストファミリーを始め、友だちや学校の先生、現地の日本人の方々のおかげだと本当に感謝しています。

私はこの語学研修でさまざまな経験をして、大切なものをたくさん得ました。これからの生活では得たものを活かし、さらに自分を成長させていこうと思います。一生になかなか出来ない経験をサポートしてくださった方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。


教会の様子


Lady’s Night Party


修了証書をもらって

南イリノイ大学での短期語学研修 総合科学部社会創生学科 山本真美

20年間日本で生活をしているので、海外の国を見て視野を広げたいという思いがあり、夏休みを利用して短期留学をすることを決めました。

クラスメートはサウジアラビアの人が多かったです。そのため、日本とサウジアラビアの文化の違いについて驚くことが多かったです。

サウジアラビアの女性は立場が弱く自由が無いと感じました。例えばサウジアラビアの女性は車を運転できません。写真をネットに載せられません。親族以外の男性に髪の毛を見せられません。中でも、一夫多妻制について私は理解に苦しみました。現在の日本ではそのような文化がないため理解するのに難しいのだと思いますが、サウジアラビアの女性は抵抗なく受け入れていると思っていましたが、話を聞いていると、旦那さんが新しい奥さんを作ることは悲しく感じていました。これはすでに問題になっているのではないかと思いました。実際に見たり聞いたりすることによって違う文化に興味をもち、知りたいと思い調べるきっかけになりました。

アメリカでの生活は宗教にふれる機会が多かったです。

サウジアラビアの人が宗教を重要視しているのは分かりましたが、アメリカの人も宗教を重要と考えています。ホストファミリーは毎週日曜日には必ず教会に行っています。教会がコミュニティーの役割を果たしていて、同じ教会の人と情報交換をするので、教会のつながりは重要になってきます。もし、アメリカに住むのならキリシタンにならなければ上手くやっていけないのではないかと思いました。

英語がうまく話せないため自分の言いたいことを伝えることが出来ませんでした。でもコミュニケーションをとりたいと思ったとき、言葉以外の違う手段で伝えることを考えました。それはジェスチャーや表情であったりしました。その国の言葉を習いあいさつはアラビア語、スペイン語、韓国語でしました。そうすると友達も日本語で「こんにちは」と言ってくれました。これだけでも笑顔になり楽しくなれました、あいさつの大切さを実感しました。サウジアラビアの女性は髪の毛を見せないようにスカーフを頭に巻くので、私もスカーフを巻いて学校に行きました。そうやって会話が出来ない分どうやったら仲良くなれるのか常に考えていました。恥ずかしさや変なプライドなんていらないと思います。日本人の目よりもクラスメートとの距離を縮める方が私にとっては重要でした。話しているとき聞き取れなかったら「ゆっくりしゃべって下さい。」と言い、理解できなかったら「わかりません。」と言いながら会話をしていました。ただ、スムーズに会話が出来ない悔しさを味わったからこそ日本に帰国して英語を勉強しようと本気で思えました。

たった1カ月アメリカで生活しただけですが、自分が日本人であることアジア人であることを改めて認識し、意識するようになりました。留学をして一番良かったと思うことは、日本人以外の友達ができたことです。


クラスメートと一緒に


ダンスパーティー


クラスメート2